儲かる工場のための黄金律 / その前に!!
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
前々回のエントリーで、
『全ては”人”だ、私は、工場で働く”人”が利益を生み出せるようお手伝いをしている』
という内容に対して、
「これからは、人工知能やITの時代で、“人”の行う作業は減少していくのでは?
”人”よりも最新設備を導入していくべきでは?」という質問がありました。
今回はこの質問に対して、考えてみたいと思います。
最近では、人工知能の分野における研究開発は目覚しく、
自動車の無人運転の本格的な実験等、あなたも周知の事実ですよね。
また私達の身近に起きている変化を考えると、
確かに“人”が行う作業というのは、近い将来、“劇的に減少していく”
ことは想像に難しくないと思います。
そしてこの大きな変化の流れは、
製造現場にも大きな影響を与えることになるでしょう。
あなたも想像してみて下さい。
加工や組立、検査、移動、管理といった多くの工程が無人化され、
機械化・ロボット化が進んでいくことは間違いありませんよね。
だからこそ、今、日本の中小製造業は“改善”に本格的に取り組む必要があるのです。
多くの工程が、機械化・ロボット化が進むと、
差別化する要素がなくなり、どこで生産しても同じということになるからです。
そうすると、当然、
価格が安い所に仕事は集中することになり、価格競争が激化していく
ことになるからです。
この様な背景から、改善することで、価格競争に巻き込まれたとしても、
コストダウンを実現することで、利益を確実に確保することができるようになります。
また機械やロボットは、同じものを導入すれば簡単に真似することができる。
しかし、改善をする能力は簡単に真似することはできない。
したがって、改善できる能力を持つことが、差別化要因になっていくのです。
だから、私は、『改善力ある人をつくる』活動をしているんです。
・機械やシステムは簡単に真似することができる。
・人の能力は簡単に真似することができない。
儲かる工場になるには、設備投資から”人財投資”への発想転換が必要になります。