利益を上げる法則(4.仕事に人をつける 02)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
引続き、利益を上げる法則について、解説します。
昨日は、人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつけよ、
という話をしました。
利益を生む発想は「今日やらなくてはならないことは何か?」です。
本日は、ある職場の話です。
人が多いか少ないかを判断する基準があるかないか
ある職場では、
正社員5名、派遣社員2名、アルバイト・パート社員5名の合計12名で、
作業内容は、製品の梱包と出荷準備作業です。
毎日、山のように流れてくる製品を、30個ずつダンボールに入れ、
ガムテープを貼り、出荷先ごとに仕分ける作業を全員で行っています。
12名がお互いに協力しながら、毎日忙しそうに作業をしていました。
「とにかく、流れてくるものをどんどん梱包していく」という発想です。
このため「人が足りない」という声も出始めていました。
しかし、
驚くことに「今日梱包しなければならない数量」を誰も把握していないのです。
そこで、①今日梱包しなければならない数量を調べ、
②1箱梱包するまでの時間を測り、③1日8時間として何人必要かを計算したところ、
8名という答えが出たのです。
派遣社員2名の契約を取りやめ、
正社員2名を別の忙しい職場に異動してもらいました。
この話は他人事ではありません。工場には似たような状況が溢れかえっています。
『人が多いか少ないか』というのが問題なのではありません。
『人が多いか少ないかを判断する基準があるかないか』が問題なのです。