たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

利益を上げる法則(4.仕事に人をつける 02)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

引続き、利益を上げる法則について、解説します。

 

昨日は、人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつけよ

という話をしました。

 

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

利益を生む発想は「今日やらなくてはならないことは何か?」です。

本日は、ある職場の話です。

 

人が多いか少ないかを判断する基準があるかないか

 

ある職場では、

正社員5名、派遣社員2名、アルバイト・パート社員5名の合計12名で、

作業内容は、製品の梱包と出荷準備作業です。

 

毎日、山のように流れてくる製品を、30個ずつダンボールに入れ、

ガムテープを貼り、出荷先ごとに仕分ける作業を全員で行っています。

12名がお互いに協力しながら、毎日忙しそうに作業をしていました。

 

「とにかく、流れてくるものをどんどん梱包していく」という発想です。

このため「人が足りない」という声も出始めていました。

 

しかし、

驚くことに「今日梱包しなければならない数量」を誰も把握していないのです。

 

そこで、①今日梱包しなければならない数量を調べ、

②1箱梱包するまでの時間を測り、③1日8時間として何人必要かを計算したところ、

8名という答えが出たのです。

 

派遣社員2名の契約を取りやめ、

正社員2名を別の忙しい職場に異動してもらいました。

 

この話は他人事ではありません。工場には似たような状況が溢れかえっています。

 

『人が多いか少ないか』というのが問題なのではありません。

『人が多いか少ないかを判断する基準があるかないか』が問題なのです。