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技術士による工場の生産性向上講座

設計改善は現場改善より重要だ (1)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

本日は、設計改善の重要性について解説します。

 

以前のエントリーで「設計部門が組織のネックだ」という話をしました。

理由は「設計者が製造を知らない」「早くやれという要求」「コスト意識の欠落」

という悪循環があるからです。

pe-michanpapa.hatenablog.com

今後は設計改善についても詳しく解説したいと思いますが、

まずは重要性から認識して頂きましょう。

*最近は設計改善の要請が増えています。

 

設計改善は、現場改善より100倍重要だ!

 

例えば、組立工程で組付けが難しい部品があるため、納期遅れになりそうです。

そんな時は、現場で作業者が知恵を出し改善を行います。

ほとんどの現場では、遅れずにすんでよかったと言って、おしまいです。

 

しかし、よく考えて下さい。

設計を変更することで、難しい部品の組付けをもっと簡単にできるようにする。

もしくは、その部品自体がいらないようにしてしまえば、

ものづくりはめちゃくちゃ楽になると思いませんか。

 

この発想が重要です。

そして設計者は、とにかく部品点数を減らす努力をして下さい。

更に、設計者自身が現場で実際に組立をして下さい。

 

これをしない設計者は失格です。図面を書いているだけに過ぎません。

作業者はそのまずい設計のまま、繰り返し苦労して生産をするわけです。

なくて済む部品を組み立てるムダは計り知れません。

 

設計者はこういった発想ができなければならない。

多くの工場で設計部門がネックである理由がわかると思います。

 

誰かが言っていました。

現場改善は対症療法であり、設計改善は根治療法である。