たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

誤解だらけのものづくり (4)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

本日はトヨタ生産方式の基本である“徹底したムダとり”の誤解を解説します。

 

目標を決めないでムダをとっても生産性は上がらない

 

駆け足競争をするのに、目標地を決めないで走りますか?

本来ムダとりは、ある目的を達成するための手段です。

だから、まずムダとりありきではなく、まず目標ありきです。

 

今、多くのメーカーが、目的と手段(ムダとり)を混同しています。

 

まず、目標を決め、その目標達成を阻害している大きなムダをとり、

目標達成するためのアイデアを出していく。

これが正しい改善のアプローチです。

 

以前のエントリー、間違いだらけのものづくり(5Sだけじゃ生産性は上がらない)

も参照下さい。

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

5S(ムダとり)活動は基本だから、とりあえずうちの工場ではやっています。

と言う管理者は非常に多いです。

何の目的もなしに、とりあえず5S(ムダとり)をやること自体ムダです。

 

小さなムダをいくらとっても、小さい効果しか得られません。

要は、気づくムダはいくらとっても大した効果にはならない。

それより、気づいていないムダをどうとるかの発想が大切になります。

 

そこで、私達の提唱するFL法では、まず目標を決めます。

次に「この目標達成を阻害しているムダは何か」と重点志向をします。

同時に「この目標を達成するために、どういうしくみが必要か」

「このためにはどういうアイデアが有効か」と改善を進めます。

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

当たり前に聞こえますが、このステップを確実に踏んでいくため、

利益が出る工場になっていくのです。