誤解だらけのものづくり (3)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
昨日までの(1),(2)のまとめをしておきましょう。
ものづくりにおける大きな誤解の1つは、
トヨタ生産方式を導入しなければ儲からない、と思ってしまうことです。
確かに、厳しい経営環境の中、トヨタがあれほどの利益を叩き出していれば、
「トヨタ生産方式=最強の方法」と思ってしまうでしょう。
しかし、これまで(1),(2)で解説いてきたように、
・製品(自動車)としての特性の違いが大きく影響している
・自社の製品特性を良く考えた上で生産方式を選択しないと、
本当の意味の効率的な生産はできない。
誤解を恐れずに言うと、
トヨタにとって最も適したものづくりの方法だからです。
重要なのは、ものづくりの本質を理解するということです。
本質を理解せずに、方式だけを導入してしまうことが間違いになります。
まずは、トヨタ生産方式は、単なるカイゼン(IE的改善)ではなく、
今のものづくりを根本的に変える“しくみづくり”の改善であると理解することです。
そして、師匠O先生は「中小メーカーに適用できるトヨタ生産方式とは何か」に
強い関心と興味を持ち、FL法を確立しました。
私は、その手法を使わせて頂き、更に発展させる活動をしています。
FL法の実績は20年以上、300社以上の中小メーカーに適用し、
お金をかけずに大きな利益を上げています。
すなわち、
FL法でものづくりの本質(トヨタ生産方式)を理解することができるのです。
なぜ、トヨタ生産方式を適用すると儲かるのか?
どのように、トヨタ生産方式の本質(ものづくりの本質)を知るか抽出するか?
どのような方法で、ものづくりの本質を中小メーカー向けに適用するか。
といった流れでFL法は確立されたのだと私は理解しています。