技術士(経営工学) 生産性向上コンサルタントの着眼点

たった3ヶ月で儲かる工場になる方法をあなたに

最近の監督者は技能の教え方を知らない (2)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

現在ある会社の工程改善をしています。

 

熱心な社長の色々な要求に応えて、ついに5回目です。

(「10×1」と「1×10」は何が違うの?から続いてます)

 

さて、昨日は技能を習得させる訓練法として、

すぐに覚えられるものと、そうでないものがある。

まずは、これを層別することだ。

また、直ぐに覚えられない作業には、調整作業を要するところである。

という話をしました。

 

本日のテーマは、調整作業の訓練法です。

 

私は工場時代に、成形加工を担当したことがあります。

製品の型に材料を入れ、成形機に投入し成形するという作業ですが、

数百ミクロンの厚さの製品であり、材料の特性が少しずつ変化するため、

1日に数回の調整作業が発生していました。

 

調整作業の内容は、製品の型に数十ミクロンのテープを張って、

厚さを均一にすることです。

この調整作業は1日8時間作業の内、3-4回しかありません。

しかしベテラン作業者が調整してしまうので、

この作業ができない人の訓練チャンスはありません。

 

そのため、この作業をできる人が限られてしまっていたのです。

そこで、この作業を標準化するために、私に白羽の矢が立ったわけです。

 

その経験を踏まえた私の指導は、

監督者と作業者に休日出勤してもらい訓練することである。

 

とにかく1日ひたすらやることが重要である。

これによって、通常1年以上かかる調整作業を

休日のたった1日の訓練でマスターできる。

 

要は、勤務中でなく休日や残業時間に繰り返し集中訓練することだ。

全ての調整作業はこの原理で体得させることができる。

 

「実作業しながら教える」という発想をやめて下さい。

難しい調整作業は、覚えるまで何回も何回も繰り返してやるしかないんです。

 

訓練に数年かける。休日のたった数日で集中的に訓練して体得させる。

管理者のあなたはどちらを選びますか。

 

作業者の力量とは、調整作業の習得にあると言っても過言ではありません。

調整以外の作業は、その工程に入ればすぐに覚えられるものばかりです。

 

それでは、最後に山本五十六元帥の名言です。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

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名言

この教えは、作業者への技能習得の基本です。

ちなみに、五十六の由来は、当時の父親の年齢から名付けられたそうです。