常識打破には錯覚を見抜け まとめ
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
本日は錯覚のまとめをします。
経営者も錯覚する
経営者も人間ですから、錯覚します。
しかし、経営者の錯覚を社内で指摘してくれる人はいないのです。
したがって、経営者は「社内で一番錯覚に気づきにくい人」
になってしまうのです。
なので、錯覚していないかどうかを検証するために、
第3者の視点が必要になります。
(もちろん、私達コンサルもその一人です。)
では、経営者のあなたはどうしたらいいでしょうか。
ポイントは、事実の把握です。
・今、現場では何が起こっているのか?
・どういうルールで仕事をしているのか?
・そのルールはまもられているのか?
等々、1つ1つ丁寧に現場で検証していくのです。
そうすれば、利益を減らす要因は何か、見えてくるようになります。
[ここで考えてみて下さい]
・工場管理者は、それぞれの仕事の目的(何のためにやっているか)を
説明できますか?
・もし明日から新しく会社をスタートするなら、
今と同じやり方を選択しますか?
もう一つ錯覚を紹介しましょう。
これはミュラー・リヤー錯視といわれるものです。(図1)
AとBの直線の長さは同じなのに、矢印の形が違うだけで、
なぜかBの方が長く見えます。
もちろんこれは錯覚です。
AとBを重ねれば同じ長さであることが分かります。やってみて下さい。
錯覚を見破るには、見るだけでなく、重ねるなどのアクションが必要です。
対象物を正しく認識するには、
人間の目はものを歪んで見るレンズであることを意識しなければ、
対象物の正しい姿をとらえることはできません。
自分の見たものが正しいと決めつけるのは危険なのです。
結局、常識打破が大きな改善をさせるのですが、
錯覚を見破ったときが常識打破をしたときなのです。
「常識打破には錯覚を見抜け」はこれで終了です。
ざっと復習しましょう。
① 現場リーダーが作業に入らなければならない理由は、
作業から離れることで解決できる。
② クレームを減らすとは、不良品が顧客のもとへ届かないようにすることだ。
正しい作業(条件・手順・時間)でやれば、品質が良くなりコストダウンにもなる。
③ 外注加工依頼は品質保証依頼である。外注依頼品の受入検査は必要ない。
経営者も錯覚する。錯覚を見破るには多くの改善体験が必要である。
以上です。
次回からは、「改善のしくみをつくれ」について解説します。
・改善が進まない本当の理由
・改善を実施する際の要注意ポイント
等、現場の事例を踏まえて詳しく解説します。
改善が進まないと悩んでいる、管理者や経営者のあなたは必見です。
お楽しみに。