『人財』とは何か? (4)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
本日は、「人財」とは何かの4回目です。
人財という付加価値
経営者や工場管理者のあなたは、感じているでしょうか?!
アジア諸国の躍進は、日本の製造業の脅威となっています。
機械設備を整えれば、日本国内の工場と同程度。
もしくは、それ以上のクオリティの作業をこなすことができます。
私も現地で見ましたが、手先が器用で、非常に熱心です。
技術の上達も早く、よほどのハイテク作業でなければ、
日本人よりも技能が高いと認めざるを得ません。
すると、ますます仕事が国外へ流出してしまうことになります。
しかも、航空機の低価格化(LCC)が進んでくることで、
国内拠点の納期の優位性も下がってきます。
国内拠点からトラックで運ぶより、アジアから飛行機で輸送する方が早い
ということも現実になってくるのではないでしょうか。
更に、近年の人工知能分野の研究・開発は高度化していて、
近い将来、組立や検査など、多くの工程で単純作業がロボット化されるでしょう。
最近のAI事情は、匠先生のブログを確認下さい。
11月10日『AIの活用事例~これからの医療機器はこう変わる』 - takumi296's diary
このような状況において、日本の製造業が本気で取り組むべき
課題は「付加価値の高い人財育成」です。
機械やシステムなら簡単に真似できます。
しかし、人の能力は真似できません。
日本の製造業には、今、「改善力のあるリーダー」が必要なのです。
今こそ、設備投資から人財投資への発想転換のときです。
確実に利益を出す工場の共通点は、
「従業員教育にお金と時間を投資している」
あなたの工場は、いつやるか?!今でしょ!
以前のエントリーはこちらです。
人の行う作業は近い将来、劇的に減少する。
だからこそ、今、日本の中小メーカーは、
「カイゼン」に本格的に取り組む必要がある。
この、『逆説的発想』が重要になります。