利益を生み出す瞬間 (1)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
今回からは、「利益を生み出す瞬間」について解説します。
まずは、以下の図を見て下さい。(お馴染みの、ドリルです。)
図 ドリル
(以前のエントリー、利益を生み出す瞬間をとらえよ!)
この場合、工場は、ドリルが穴を開けている瞬間のみ利益を生みだしています。
これを『働き』と呼びます。
例えば、プレス工場での働きとは、
プレス機が「ストーン、ストーン」という音を発生させた瞬間のみです。
それ以外の利益を生みだしていない全ての瞬間を、
「動き」と呼びます。
プレス工場の例で言うと、
「材料を運ぶ」「金型・冶具を取りに行く」「段取り替え」
「工具を探す」「図面を見る」…等々、
これらは全て「動き」です。
当たり前ですが、どんなに「動き」をしたところで利益は増えません。
逆に、動けば動くほど、利益は減っていきます。
「動き」を無くすことはできない
この話をすると、「「動き」を無くしたら、仕事になりませーん!」
と言う人がいます。
当然です。いくら利益を生まないからと言っても、
全ての「動き」を無くしてしまうことはできません。
重要なのは、「動き」を少なくする工夫です。
この「動き」を少なくすることで、1日の『働き』の密度が高まります。
つまり、プレス工場なら、1日当たりの「ストーン、ストーン」という
音が鳴る回数が増えれば増えるほど、利益が上がっていくのです。
次回、もう少し詳しく解説します。