バラツキに着眼した品質不良撲滅法 03
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
ある工場で品質不良を撲滅したいという依頼があったので、
その解決方法の一つをご紹介します。
前回は、原因追及でなく、つくり方の違いに着眼せよ。
という話をしました。(KI法)
本日は、従来の問題解決法とKI法の違いを説明します。
細かいバラツキに注目せよ!
従来の問題解決法では…
・経験者が集まって原因と思われる要因を考え出す。
・数値化されているものを扱う。
・細かいバラツキが見えなくてもよい。
KI法では…
・事実を観察して原因と思われる要因を見つけ出す。
・数値化されてなくても、ちがいや変化の分かるものを扱う。
・細かいバラツキが見える必要がある。
知識にたよらず事象に学ぶ方法です。
利益を上げる法則(6.見えていないものを見る 02)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
引続き、利益を上げる法則について、解説します。
昨日は、利益を生み出すポイントが見えているか、見えていないか。
それが重要であるという話をしました。
見えないものは変えられない!
利益を生みだすポイントが見えないのは、
ほとんどの場合、人の意見によって事実が見えにくくなっているからです。
100人の顧客に満足度調査を実施したところ、99人が満足していると回答しました。
このとき、「ほとんどの顧客が満足している」というのが意見です。
このとき、「不満足と感じている顧客がいる」というのが事実です。
人は無意識のうちに事実を自分にとって都合のいいように解釈して意見を述べます。
意見という煙に覆われて、事実が見えなくなっています。
『見えないものは変えることができない』
経営者が事実を正しく知ることで、利益を生みだすポイントが見え始めるのです。
実は、見えてしまえば変えることは難しくありません。
今まで見えていなかったことに気づき、変えていくことで利益が生みだされます。
利益を上げる法則(6.見えていないものを見る 01)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
引続き、利益を上げる法則について、解説します。
見えていないものを見よ!
どの工場も利益を増やすために日々がんばっていますよね。
しかし、多くの工場では期待するほど利益が出ていません。
なぜでしょうか?
その理由は、利益を増やすポイントが見えていないからです。
人間には、見えている世界と見えていない世界があります。
盲点という言葉があるように、見ているようで実は見えていないことがあるのです。
同じ絵を見ても、見る人によって絵から得られる情報が異なります。
人が何かを見るとき、その人の価値観というフィルターによって、
見えるものと見えないものに分けられてしまうのです。
利益を生み出すポイントが見えているか、見えていないか。
この視点で仕事のやり方を総点検しなくてはなりません。
利益が出ないのは、利益を生みだすポイントが見えていないというメッセージです。
まず素直に、自分にはまだ見えていないことがあると認めましょう。
利益を上げる法則(5.出荷するものをつくる 02)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
引続き、利益を上げる法則について、解説します。
昨日は、『つくったものを出荷するのではなく、出荷するものをつくる』
この発想が全ての生産活動の原点になる。
という話をしました。
効率的と信じていることが、逆に非効率?!
工場管理にはいくつかの『常識』が存在します。
「材料をまとめて買うと単価が安くなり利益が増える」
「生産をまとめて行うと原価が安くなり利益が増える」
はたして、このような『常識』は真実なのでしょうか?
効率的と信じていることが、逆に非効率になっていないか?!
ここに意識を集中させなくてはなりません。
利益とは何か? 利益が増えるとはどういうことか?
工場管理の常識を崩していくことが、利益を生みだす可能性を広げていきます。
利益を上げる法則(5.出荷するものをつくる 01)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
引続き、利益を上げる法則について、解説します。
出荷するものをつくれ
工場でつくられたものは、顧客に出荷され、売上となり、工場にお金が入ってきます。
そのお金で、工場は材料を購入したり、従業員に給与を払ったりします。
このようにお金が流れていくから、工場では生産活動が行えるのです。
「効率化」という言葉は、時として危険です。
「1日あたりの出来高を上げる」(どんどんつくれ!)
「機械の稼働率を上げる」(機械を止めるな!)
「ロットでつくる」(まとめて一気にやれ!)
このような「つくる」ということに焦点を当てた発想で生産を行うと、
「お金の流れ」が止まってしまうのです。
なぜなら、つくったものが出荷されずに工場や倉庫で眠っているからです。
本当の「効率化」とは、
出荷する(売上になり、お金が入ってくる)ものだけ生産するということなのです。
『つくったものを出荷するのではなく、出荷するものをつくる』
この発想が全ての生産活動の原点になる。
利益を上げる法則(4.仕事に人をつける 02)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
引続き、利益を上げる法則について、解説します。
昨日は、人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつけよ、
という話をしました。
利益を生む発想は「今日やらなくてはならないことは何か?」です。
本日は、ある職場の話です。
人が多いか少ないかを判断する基準があるかないか
ある職場では、
正社員5名、派遣社員2名、アルバイト・パート社員5名の合計12名で、
作業内容は、製品の梱包と出荷準備作業です。
毎日、山のように流れてくる製品を、30個ずつダンボールに入れ、
ガムテープを貼り、出荷先ごとに仕分ける作業を全員で行っています。
12名がお互いに協力しながら、毎日忙しそうに作業をしていました。
「とにかく、流れてくるものをどんどん梱包していく」という発想です。
このため「人が足りない」という声も出始めていました。
しかし、
驚くことに「今日梱包しなければならない数量」を誰も把握していないのです。
そこで、①今日梱包しなければならない数量を調べ、
②1箱梱包するまでの時間を測り、③1日8時間として何人必要かを計算したところ、
8名という答えが出たのです。
派遣社員2名の契約を取りやめ、
正社員2名を別の忙しい職場に異動してもらいました。
この話は他人事ではありません。工場には似たような状況が溢れかえっています。
『人が多いか少ないか』というのが問題なのではありません。
『人が多いか少ないかを判断する基準があるかないか』が問題なのです。
利益を上げる法則(4.仕事に人をつける 01)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
引続き、利益を上げる法則について、解説します。
人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつけよ
「今日は、誰が、何をどこまでやるか」
今日の仕事の定義が決まっていますか?
作業する人が、目の前の仕事をどんどん進めるような職場では利益が出ません。
利益を生みだすために必要な発想は、
「今日やらなくてはならないことは何か?」からスタートすることです。
利益を生みだすためには、この原則を守らなくてはなりませよね。
次回は、ある職場の話をします。